■褒め方 叱り方
メンターとして相手の自信を呼び覚まし、成長の糧にしてもらうため、褒めることは重要です。 また、ルールを守らなかったり、組織として困った事態を引き起こした場合も、今後の為に叱ることも重要です。
まず、効果的な褒め方です。
効果的な褒め方は、褒めるというより、相手を尊重し、受け入れ、相手から伝わってきたものに対して、関わる側がプラスの方向で捉え、自分に影響があったことなども含めて相手に伝えます。
<褒めるときのコツ>
言葉によって違いを知る
言葉の違いで、相手に伝わるものが違うのでよく知った上で使いましょう。
1.主語=「あなた・それ」(評価的メッセージ)
「あなたは強いですね」
「それは良いことですね」
「良い仕事をしましたね」
「あなたは偉いですね」
「大変よく出来ました」
伝える側に評価軸があり、自分の価値観で相手を評価・判断して伝える。
自分が尊敬する人や心を開いている人からの「評価」はうれしく思うが、時として、評価的な言葉が受け入れにくい場合や、人に評価されないと自己肯定できなくなる場合も生じる。 しかし、結果を出す組織で働く以上、評価は非常に大切であり、モチベーションの源にもなる。
2.主語=「私(たち)」(影響メッセージ)
「あなたのお話に感動しました」
「任せて良かった」
「あなたを信頼しています」
「一緒に仕事が出来てよかった」
「感謝しています」
「今のお話で勇気が出てきました」
自分が相手から受けた影響を伝える言葉。
自分の影響力を体感でき、心に残りやすく、自尊感情を高めることができる。 相手に対して自分の影響力を確認でき、自信をつけ、成長の糧になる効果は大きいと言える。
<心の持ち方>
自分が得たい目的のために相手を褒めると、わざとらしく、言葉がうわつき、不自然になりやすいでしょう。人は、言葉よりもその根底にある心を受け取ります。心が伴わない褒め方は、かえって不誠実に映り、褒めることが逆効果になることもあります。
<タイミング>
どのようなタイミングでもかまわないでしょう。
声をかけられた人はいつでも嬉しいものです。
<褒める場所を見極める >
バランスが大切でしょう。大勢の前で言葉をかけることは、とても効果的なことがありますが、他のメンバーの勇気をくじかないことが重要なので、常に、自分が発する言葉の影響に気を配りましょう。
■叱る時のコツ
叱るとは、相手を正し、よい方向に向けることです。ということは、常に、相手の成長を意図においていなければ、改善される効果が下がります。
常に、叱らなければならない過去の事実を、過去はかけられないのですから、本人にとって未来への学びになるように意識して伝えます。 叱ることと怒ることは、混同しがちですが、怒るとは腹を立てることなので全く違います。
もし、感情的になり、怒りの言葉が出てしまったときは謝罪する勇気も必要でしょう。自分の非をしっかり認める姿勢が相手の心を開き、叱っても相手に響くのです。
以下、叱り方のポイントです。
<叱る言葉のかけ方>
何が効果的でなかったかをしっかり伝え、その理由も分りやすく話しましょう。相手が改善しやすくなるよう支援する言葉が重要です。
「何をやっているんだ!君は!」(×)
「ダメじゃないか!そんなことでは!」(×)
「何をしでかしてくれるのだ!」(×)
「なってない!」(×)
「君がしたことは良くなかったね。今後の為にどのように責任を取れるか
一緒に考えよう!」(○)
「今回のことには、非常にがっかりしている。
どうしたら次にそうならないか考えてみて!」(○)
「本当に残念だ!全力で挽回して欲しい!」(○)
<心の持ち方>
自立型支援方法に、「人は常に最善を選択しているという前提で人と関わり続ける」と言う項目がありますが、どのような失敗もその人にとっては、最善の結果だと考えて改善に向けて支援すると、相手は私達を受け入れやすく、改善に素直に対峙してくれるでしょう。常に相手を、尊重される「人」であると思う心で関わりましょう。
<タイミング>
叱る場合は、出来るだけ時間を置かないほうがよいでしょう。
時間が経つと、叱る側に思い込みが生じやすく、叱られる側も記憶があいまいになる可能性もあり、効果的ではないでしょう。
さらに、くどくどと同じ事で何度も叱らないことです。
<叱る場所に配慮する>
決して大勢(チームメンバーなど)の前では叱らないことです。
見せしめになると考える人もいますが、自尊心を傷つけ、叱る側への信頼を失うばかりです。個別にしっかりと話が出来る場所を選びます。
いかがでしたか?今回は、メンターが働きかけるポイントについてでしたが、
次回は、関係を築いていくための第一歩を、お話ししたいと思います。 |