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アメリカで1980年代に広まり、日本でも導入が始まった「メンター制度」。
今回は、このメンター制度についてわかりやすく説明しましょう。


「メンターとして関わる・メンター制度のススメ」・Lecture5-1

■メンターって何でしょう

語源はギリシャ神話で、トロイ戦争に向うオデッセウスが、わが子の教育を任せた教師メントールの名前に由来します。

メンターとは、部下後輩を育て、アドバイスをし、モデルになっていく存在を言います。それに対してアドバイスを受ける側をメンティーと言います。

さらに、メンターによるアドバイス、助言などをメンタリングと言います。
メンターとして機能するために必要なことは、

1. 恒常的なメンティーの人格の尊重、

2. メンティーが未来に向って進む勇気・やる気の保持、

3. メンティーがより実力を発揮できるような場の設定、

4. メンティーが相談できる時間の設定です。

 

メンティーは当事者意識を持ち、依存的にならず、自分に必要なアドバイスを自分から受け入れ、メンターをモデルとしながらそれを自分なりに活かすという意識が必要になります。 欧米では、新人が入ったら、それぞれに担当のメンターをつけるメンター制度が人事制度としても取り入れられています。


■どんな場でも使える、やる気の引き出し方

やる気とは、目の前の目標や、問題・課題に対して自ら取り組む気持ちを言いますが、「やる気出しなさい!」と叱咤激励しても、なかなか出してもらえず、いわれた本人も、わかっているのにやる気になれないのが困り者です。

メンターとして関わるとき、このやる気を引き出すかかわりは重要なことです。
実は、やる気とは、「感情」と「生理反応」の間にあるので、なかなか自分ではコントロール出来ません。

自分で出来ないものを、赤の他人が何とかしようとするわけなので、大変です。
その他人のやる気をあえて出してもらうためには、唯一自分でコントロールできる「思考」と「行動」を変えてもらう必要があります。

メンターとして、部下のやる気を促すためのコツを考えましょう。

 

目の前の目標や、問題に対して、やる意義を見出すお手伝いをする
自分は出来るかもしれない。これをやり遂げたら、自分の人生にこんな影響を及ぼすかもしれない。と、やる意義を感じることが出来るとエネルギーが上がります。

 

少しの変化でも前進すると思えるように、出来ることに目を向けてもらう
大きな壁にぶち当たると、大きな変化をしなくてはいけないと言う思いに駆られます。人は本質的に変化には抵抗感があり、変化には勇気が要るので、やる気を出すには、小さいことからでもいけると思うことが重要です。

 

自己肯定感が高まるような関わりをする
自己否定に入っている場合、その根底にある希望を引き出すことは重要です。
例えば、「なぜ、こんなに自分は出来ないのか・・・」と考えているという事は、
出来るようになりたいと望む自分がいることを自覚できたら前に進めます。

 

まだまだヒントはありますが、以上のような視点でコミュニケーションをとることが、メンターとして相手のやる気を促すためには重要です。

 

 

 

今回は、「メンターとは」について説明しました。
次回は、メンターとして必要な、役立つ基本スキルのお話です。

 
 
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