■人材育成に必要なコーチング
「部下が自発的に行動してくれたらどれだけよいだろう」
部下を持つ人なら誰でも思うところです。
自発的に・・・この言葉を改めて考えてみると、何か問題が起きたとき、自ら積極的に取り組む力、目標や目的を自ら見出したり、与えられたものにも積極的に関わる力といえます。 もちろん、勝手な行動ではなく、組織にとって大切な使命から逸脱してもらっては困りますが、何か課題にぶつかったとき、自分の問題、自分のことだとしっかり認識する当事者意識を高めることが大切になります。
そのためには、関わる側がどのような関わりをしたらよいのでしょうか。
■コーチングってなに?
国際コーチ連盟(ICF)によると、
1.「コーチングとは、クライアントのプライベートでのゴールや、仕事上のゴールに達成する可能性を最大にするために、じっくり考えたり、創造したりするパートナーとなることである」 と定義しています。
パートナーとは、コーチがクライアントを引っぱって行く関係ではありません。
両者の立場は上位でもなく下位でもなく、同じ土俵で、それぞれの役割からゴールをめざしていく関係なのです。
さらに、国際コーチ連盟では、
2.「コーチングはクライアントのビジョン、目標・願望の実現に向かって、クライアントが行動できるように協力するオンゴーイング(進行中)の関係である」としています。
※国際コーチ連盟(ICF)とは:ビジネスコーチやパーソナルコーチの健全な育成とコーチングの普及を目的とした、世界で最大機関
■自立の意識 〜コーチングの前提の問題〜
欧米人は、個人の選択が尊重され、自立意識を小さいころからしっかり植えつけられて育っています。そんな土壌で生まれたコーチングを日本に導入するとき、大前提のところでズレがありました。
添い寝の文化で育った多くの日本人には、自立の意識は未発達だったからです。
確かに日本では、目的意識のはっきりしているビジネスパーソンや、スポーツ選手には欧米式のままのコーチングで大きな成果が出たのですが、そのほかの人々にはなかなか成果が出なかったという事例が、たくさん報告されています。
このズレを確認・修正をしないでコーチングを進めてしまうと、効果が出ないということになります。
そこで、ハーモセミナーでは、自立の意識を育てることも重点に置いた「自立型コーチング」を提供しています。
■当事者意識・自立のメカニズム
自立型支援方法では、当事者意識を持った自立した人を
1.一人ひとりが自分で考え、壁を乗り切る力を身につけていること。
2.何か問題が生じたとき、他人への責任転嫁(他責)ではなく、
つねに当事者意識を持ってあたれること。
と定義しています。
組織のメンバーが自分の会社を自分が選択していると自覚し、しっかり責任感を持って皆で協働しながら仕事をしてもらえたら、こんなに強い組織はありませんね。そんな「自立」の意識は、周りの関わりによって育ち、育まれていくものではないでしょうか。 |